省エネ診断を希望した動機
使用エネルギーは高圧電力、重油。蒲鉾、さつま揚げ、伊達巻等の練り物加工を行っているため、すり身加工機、揚げ物機等生産設備を使用。ユーティリティとしてはコンプレッサー、冷凍庫4台、冷蔵庫2台(大型冷凍庫は別の場所にて使用しているのでいずれも家庭用)蛍光灯40本程、空調機は補助金使用して更新済み(5年ほど前)
診断動機はエネルギーコストも上がっているので、近いうちにペロブスカイト型太陽光パネルが出てきたときには自家発電も導入することを念頭に省エネの余地を調べてもらうことを目的とする。
各種対策はされているが冷凍冷蔵設備には改善余地
エネルギー使用の85%は電力で、電力使用は、空調機や冷凍機による消費電力が大きいため、夏場の電力使用が大きくなっています。重油使用は、かまぼこ製造がピークとなる12月が大きくなっています。
電力使用の内訳をみると、材料の魚をストックするためのコンデンシングユニットが68%を占めているために省エネ策としてはそこにフォーカスした対策を行う事が肝要となります。ウォークスルーしてみると、①古い設備を大切に使用されていること、②照明の間引き運転やLEDへの更新、空調機更新等省エネ意識が高いこと、③太陽光発電設備設置のために最新技術情報にアンテナを張っている、ことが印象的でした。
空調機は更新されており、照明設備はLED化されているもののまだ蛍光灯も使用されていますのでその更新によりまだ996kWh/年の省エネ余地がありました。
電力使用量の大半を占めるコンデンシングユニットのコンプレッサが95年製の定速式ですので、高効率のインバータ搭載機を導入することにより20029kWh/年の省エネが図れ、CO2換算では8.17t、コスト削減効果は約42万円/年となることを提案しました。設備を全て更新しないでも既存設備にインバータを付加することでもかなりの省エネ効果が見込めることもお話しました。
今後に向けて
報告会でオーナーが仰っておられましたが、「エネルギーコストが上がり事業継続は難しいところもあるが、できることを行って続けていきたい」とのことでした。
今回の報告で提案されたことを良く吟味して資金面も含めできることは対処していきたいとのことであった。提案では冷凍庫は年中休みなく動くので太陽光発電は有効なコスト削減策になるという提案をしましたが、オーナーも関心を持たれて調べているとのことでした。但し屋根荷重の問題もあるのでペロブスカイトに期待をされているとのことでした。近々販売も始まるようですので価格面とかでこなれてきたらまた必要に応じ支援を行う事としました。
