
食品製造業を営む事業所様より依頼があり、省エネ診断を実施しました。

本事業所のような食品製造業は、加熱工程、冷却工程、冷凍・冷蔵保存、エアコンプレッサー、排水処理施設等、エネルギー多消費型の業態です。 また近年では、原材料費の値上げ、エネルギーコスト上昇などの圧力の中で、商品への価格転嫁が困難であり、経営環境は厳しい状況にあります。そのような状況の中で、省エネ診断はエネルギーコストの削減に貢献する取り組みであります。

現場は建物も古く、設備も経年劣化によって効率が低下し、故障も生じている設備もあります。 今回の省エネ診断では、運用改善と設備導入でのエネルギーコストの削減方法を、以下のように提案しました。 運用改善では、 ①惣菜室の空調設定温度の緩和 ②室内機のフィルター清掃 ③蒸気配管・バルブの保温 ④ばっきブロアーの操業に応じた運転停止 設備導入では ⑤照明設備のLED化 ⑥冷凍機の高効率型への更新 ※ 予想エネルギー削減量は、 全体消費量の88.0㎘/年に対して、7.8㎘/年になりました。 削減金額は、706,000円でした。