イベント・事例紹介

診断事例報告

生鮮食品販売するお店の診断

セミナー聴講して診断を希望されました

診断事例として生鮮野菜販売を特徴とする食品スーパーの診断事例を紹介します。 エネルギー源は電気100%となっています。 この事業所では、冬季は生鮮食品の鮮度を高めるため暖房運転は少なくエネルギー使用量も抑えられておりますが、一方夏場は外気侵入による負荷が増大しており、冷房運転での電力エネルギー増加となっております。 天井高も高く入り口はお客さまの流れを良くするために開放されているため空調の効きが悪いというのが問題です。グループの他店舗と比較してもこのお店は新しいので余り費用を掛けずに省エネを図れないかという課題で相談を受けました。

提案1ショーケースに省エネカバーを設置する

診断した結果、空調機更新、空調温度のコントロールという普通に提案する項目の他にこのお店の課題に応えるものとして次の二つを提案しました。 ナイトカバーは既に設置されているという事でしたので、多段ショーケースの下部にアクリル板での冷気漏れカバーを設けることにより商品の取り出しには支障をきたさず、省エネ効果が10%前後になると考えられる事を提案しました。アクリル板はホームセンターなどで購入でき、ご自分で所望の長さに切って設置することもでき比較的低コストで効果が上がるだろうことを説明しました。結果年間9.5万円ほどコスト削減が期待できます。

提案2前室による空調負荷減

建屋出入口は外気侵入量が多く空調負荷が大きい(現在、売場の夏季冷房はこの外気侵入により冷房が効かない状況)状況となっています。 出入口ドアーに断面図コンセプトで示す風除室を設置し、外気侵入を抑制する事で空調機負荷軽減を図ることを提案しました。 工事費は多少かかるものの、設備導入や建屋の改修と比べコストが安く夏場に空調が効かない問題に効果があると考えられることを説明しました。 コスト削減は年間5.1万円ほどを期待できます。 店長さんが省エネセミナーを聴講されたところから本事業を知り経営者に診断を勧めた結果診断に至るという流れになりましたが、具体的なデータもあり、経営者に改善を説明しやすい。他の店舗でも診断を受けると良いというコメントを頂きました。