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設備機器について管理標準の作成・活用による省エネ

支援先の概要 観光ホテル、旅館及び日帰り温泉設備を保有、客室50室、従業員60名、エネルギー使用量630kl/年

きっかけは従業員に経営マインドを持たせたい

弊NPOによる「生産性向上を図りながら省エネによる経営改善活動」の説明会に出席して、関心を持たれた。社長は従業員に経営マインドを持たせたいとの問題意識をかねてから持たれていた。この活動に参画して従業員の意識改革を行いたいとの要望が出された。

小集団活動による管理標準の作成

 省エネにおいて管理標準の作成及びこれによる管理は、非常に重要である。 本支援先は、観光ホテル・旅館が2箇所、日帰り温泉施設が1箇所と施設が分散されており、しかもボイラー、冷凍・冷蔵庫、浴槽、空調機、便座、調理器等設備の数が170台と非常に多い。しかし保安用の設備を除き、これらの設備がほとんどブレークダウンメンテナンスで対応し、管理された状態でなかった。これまで設備トラブルの発生により客室が利用できない機会損失も発生していた。 そこで設備の管理標準を作成し、計測・記録、保守・点検による運転管理のやり方を小集団活動により構築した。設備リストを作成し、設備ごとに日常点検表又は一定期間ごとの点検表を作成し、それぞれの管理のための判断基準を決めて管理を行うことにした。合わせて設備の更新計画も作成した。

省エネ効果と経営マインドの向上

管理標準により設備の運転が常に良好な状態で維持出来、最適なエネルギーの使用が行われるようになり、省エネ効果を出すことが出来た。更に設備トラブルの減少を実現することが出来た。 従業員が小集団活動により管理標準を作成し、分担して設備管理を行うことが出来るようになり、省エネ意識及び経営マインドの向上に大きな効果が見られた。