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神奈川県飲食業店の診断例

●中期的に経営改善を考える中で設備やエネルギー使用にも目を向けたい。       ●先ずは現状を知り、経営計画を立てていきたい。                コロナ禍も少し落ち着いて客足も戻りつつある現状を踏まえ、電気料金も気になるし、どこからどう手を付けて計画していったら良いかを診断してもらい、その結果を見て今後の経営計画に盛り込んでいきたいとのお話でした。

設備投資なしで経費削減できる項目を提案

先ず現状分析をということなので最初に設備投資なしでコストダウンを図れる項目を提案しました。 需要家は電力会社の提示した条件で契約を結ぶ事が多く、基本電力は必要最低限よりも多い傾向にあります。 このお店は、電灯系はスタンダードLの20kVA、動力系は動力プランの16kWでした。電力使用実績から裕度を見込んで算定してみると、スタンダードLでは13kVA、動力プランでは9kVAの契約に変更でき、年間10万円ほどのコストダウンが見込めることを報告しました。 他に、空調機3台ほど汚れが目立つものがあるのでこれを清掃の対象として効果を試算しました。その結果エネルギー削減量原油換算0.172 kℓ、コストダウン効果20万円強/年となりましたので、すぐに掃除を行ったとのことでした。

空調機、冷凍冷蔵庫の設備更新提案

電力の使用実績から夏季のエネルギー使用の増大が顕著で、冬季もやや増加する傾向のあることから、空調支配的な状況と言えます。実際に空調機は6台使われています。 空調機は経年劣化も進んでいることから旧いもの3台を最新の高効率パッケージ空調に更新する事で原油換算0.1064 kℓのエネルギー削減量、コストダウン効果は13,000円/年という結果になりました。 店舗内の冷凍冷蔵庫は8台、経年劣化が進んでいました。トータルの電気使用量も約3割を占めていると思われ、最新の高効率設備に更新する事で原油換算エネルギー使用量0.689 kℓの改善が見込まれます。コストダウン効果は84,000円/年程度ですが故障は営業に支障となるので計画的な更新が望まれます。

照明設備の更新も省エネとコスト削減に寄与

駐車場に水銀灯2基、店内照明も旧式照明がかなり残っていました。これらを全てLED照明に換えることにより、原油換算エネルギー削減量1.12kl、コスト削減効果161,000円/年となり投資額に対しコスト削減効果が大きいこととなります。 経営者は今まで漠然と感じていた課題が整理されたので今後資金面含め計画的に改善を図っていかれるとのことでした。先ず手始めに照明の更新を補助金使用も考慮して行っていきたいと話されていました。